華々しい花火
子宮の壁を破る
私の片目をもぎ取るほど
心は消耗した
痛みとは
必ずしも
痛いだけではないと知った
剥がされた
潤いは
眼球の潤いは
愛に違いなかった
愛に巻かれた様は
蜜をまとう白玉団子のようで
眼球は
あくまでも肉体の一部である眼球は
鍋に落とされ
固まる菓子とは違い
体の中を引っ張り
しがみつき
離されようとした瞬間にそれを拒み
ごめんなさい
子よ、ごめんなさい
私の未来まで見ていた眼球は
悲しみに染まる間もなく
真っ暗な闇に葬られました
何かを感じ、る前に
世を奪われました
私が奪いました
世の中で、大人たちが
出した答に基づき執行されました
整えた
日程、金銭、人材たちよ
赤子は強く存在するばかりで
余儀なく殺されました
この世を見ぬまま
ただ視界を奪われました
私たちが
大人が
責任者たる我々が奪いました
大切な「いのち」を
0 件のコメント:
コメントを投稿