2015年7月11日土曜日

帰りたい

かなしい涙をながす
夕暮れ
鳥が珍しく群れてどこかへ飛んでいく

六月の雨の夜
あの人
しなびた背広を風にたなびかせ
帰ってくるわ
帰ってくる
私という羽衣の中へ

時計の針が進みゆくままに
夜が来て、朝が来て
私の胸元からこぼれていた涙
都会のアスファルトに消えていったの
しずくの形すら残せないで

フン

今日もネタを探してるマスコミ
京都弁をしゃべれば何とかなると思ってる女
虫をさわらされ
AVで顔射されたような表情と叫び声を
カメラマンが追っている
安っぽい深夜番組でもあるまいし

女の記号が歩いている街中
ひらひらのスカート タイトなミニスカート
どちらで男を誘ってもいいけれど
股を開いて歩くのだけはやめてくれ

今日も世間ずれした楽天女が
風水はラッキーはってはしゃいでる
お前が儲かってるだけだろう
そんな浅はかなシステムにのる女はたいてい家庭で
家事すらろくにできないバカ女

2015年2月4日水曜日

いのち

死ねばいいのに。世界の全員
昔からそれが口癖のように生きてきた

だけどテロリストに殺された彼の命
意味があるっていうんだろう
ああいう死を意味があるっていうんだろう
だけどそんな意味のある死よりも
私は近しい人達の生の方が愛おしい

戦争に勝っても
国が廃れても
夢が叶っても 恋にやぶれても
自暴自棄の果てが自殺でも
個々の声と命を忘れない
愛しい体温と吐息
どうか大義のためなんかに死なないで

私はここにいるし
ここに生きている、だから
テレビの中の命より
近しい人達の命をまもる