かなしい涙をながす
夕暮れ
鳥が珍しく群れてどこかへ飛んでいく
六月の雨の夜
あの人
しなびた背広を風にたなびかせ
帰ってくるわ
帰ってくる
私という羽衣の中へ
時計の針が進みゆくままに
夜が来て、朝が来て
私の胸元からこぼれていた涙
都会のアスファルトに消えていったの
しずくの形すら残せないで
今日もネタを探してるマスコミ
京都弁をしゃべれば何とかなると思ってる女
虫をさわらされ
AVで顔射されたような表情と叫び声を
カメラマンが追っている
安っぽい深夜番組でもあるまいし
女の記号が歩いている街中
ひらひらのスカート タイトなミニスカート
どちらで男を誘ってもいいけれど
股を開いて歩くのだけはやめてくれ
今日も世間ずれした楽天女が
風水はラッキーはってはしゃいでる
お前が儲かってるだけだろう
そんな浅はかなシステムにのる女はたいてい家庭で
家事すらろくにできないバカ女