今 おりたった
ふるいまちに
今では迎えに来る人もいない
静かな町よ
あの頃は
右も左もやかましく
建物にさえ
押しつぶされそうに窮屈だった
この街のにおい
これは私にもある「ふるさと」
抱きしめていい
私のにおい
いつもクールな顔をして
やり過ごしてきたけれど
ひとりぼっち
駅のホームに佇めば
また心は
誰かを呼んでいる
人を求めやまない
ありきたりな
人の心の淋しさよ
秋風の吹く
この駅の駅長は
むかしとは違って
今は何やら都会顔
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