バカらしいと
見知らぬ街の山裾が
雨の中
頂を天に向けまっすぐのばし
こっちを見て嗤ってる
「知りたかったんだ」
「見つけたかったんだ」
雲は流れ
時は行き過ぎ
身のおきどころも分からぬまま
己の人生
投げうったとて
川から海へと運んで行ってくれる
わけじゃあるまいし
一つを信じて突き進んだ
その結末がこんなにも
心を
隅っこに追いやるとは
街中に煙がたちのぼる
私の生まれた街は
色鮮やかな花々や
季節のうつろい
賑わいがあったっけ
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